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琉球料理、それはおもてなしの心。

特集

Writing:
ラソナ編集部
出演:
廣瀬雅一

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他1人

– 某日 - RAZONA沖縄事務所

じゃあこの件はこんな感じで進めておいてもらっていいかな。
終わったら一声かけてな。

わかりました!

…お、そろそろお昼か。

沖縄来てようやく半年過ぎたけど全然沖縄っぽいもの食べてないわー。なんかオススメない?
沖縄っぽいモノと言えばお土産でちんすこうは食べたことあるけど、アレはそんなうまくないよね。ちんすこう以外で。

琉球料理ですか…。

わかりました。僕に任せてください。
最高の料理をお目にかけますよ。

30分後

材料を買ってきました!

おお!楽しみ!何作ってくれるの?

まずは材料からご紹介したいと思います。

まずは沖縄を代表する野菜といえばこれ。ゴーヤーです。

そしてポークランチョンミート。外国産ですが、戦後に豚肉の代替として広く広まって沖縄県民の生活に無くてはならないものになりました。

そして島豆腐。日本本土のものとは製法が異なってどっしりとした歯ごたえと独特の香ばしさが特長です。

(はーん。これはあれだ。ゴーヤーチャンプルーってやつ?)

では調理していきましょう。

えっ…!

これ、なんか俺が想像してた料理と全然違うわ。

そうでしょう。

まだ味付けができてませんからね。
続いてこちらがルートビアです。湿布のにおいがしますが、不思議と何度も飲みたくなるという魔法の清涼飲料水です。

それ入れるの?

続いてコーレーグース。島唐辛子の泡盛漬けです。沖縄そばの薬味として有名です。

ちょっとまってよ!
ほら!勤務中だし!アルコールはまずいって!

そう言われると思いましてこちら。お酒を飲むときに飲むと二日酔いしないと言われている「酒豪伝説」です。

これを入れておけば、さっきのコーレーグースの泡盛成分は相殺されます。

たぶん何か間違ってる。

最後に隠し味です。

それは…?油?

沖縄の方言で「てぃーあんだ」という言葉があります。
直訳すれば「手の油」。料理を丹精込めて作ることの表現ですね。

というわけで、最後にてぃーあんだで隠し味です。

どう考えても使い方違うだろ。

では調理していきましょう。

完成しました。ゴーヤーチャンプルーです。

(これが…ゴーヤーチャンプルー…!?)

ゴーヤーチャンプルーでおもてなし

どうぞ。遠慮なく食べて下さい。おかわりも沢山ありますよ。

さあ、冷めないうちにどうぞ。

一回も加熱してないだろ。

(これ…どう考えてもまずいだろ。)
(…いやしかし部下がせっかく作ってくれたものを無下にするわけにもいかない。)
(ひょっとしたらうまいという可能性もあるわけだし。)

ええい…ままよ!

………

やっぱりマズイじゃねーかよ!てか、コーレーグース辛いわ!
なんだよ!この形容しがたい味!

大丈夫ですか。さあこちらを。

これは…

あ”ー。ちんすこううまいわー。

そうでしょう。ちんすこうはもともと琉球王朝の王族や貴族のみが、祝い事などの時に食べることのできるる貴重なお菓子だったんです。
たしかに今はお土産物として氾濫していますが、廣瀬さんにこのちんすこうの素朴な味わいを伝えたかったんです。

(さっきまでのマズイスムージーのくだり、必要だったのか?)
うん。釈然としないけど確かにちんすこううまいわ。俺が間違ってたよ。目が覚めたわ。

俺だけ食べても悪いし、ほら。このちんすこうやるよ。

あー。すみません。僕ちんすこうダメなんですよ。なんか口のなかザラザラするじゃないですか。

……。

……。

 

 

 

 

― 残った料理は

― 株式会社ラソナスタッフが

― 責任を持って

― おいしく召し上がりました。